【バガヴァッド・ギーター】は、悩み苦しむアルジュナに対する、
クリシュナ神の答えの集成であるが、
そのうち、実践の章ともいえる第3章には、こう書かれている。
『知識ある者も、自分の本性に従って行動する。
万物は、その本性に従う』(3・33前半)
アーユルヴェーダの主張と同様、
多少の教育を受けたとしても、知識があったとしても、
人はそれぞれ自分の本性に従って行動するのだと、クリシュナ神は語る。
しかし人が、その本性を一生の間に変えることができないとすれば、
いったい救いはどこにあるのだろうか。
正しい行為を行なうため、自らを常に抑圧しなければならないのか。
そのとおりとばかりに、われわれは常に教育・訓練されてきた。
日本においては、勤勉な国民性と相まって、そうした教育が比較的行き届いているので、
わが国は戦後、飛躍的な経済成長を遂げることができたし、
社会生活全般は円滑に進み、安定しているように見える。
ところが、驚くべきことに、
同じ詩節のなかで、クリシュナ神はそれと反対のことを言っている。
『抑圧が、何になろうか』(3・33後半)
自らに抑圧を強いることは不自然なのだと、クリシュナ神は語る。
そこから緊張や不安、苦痛が生じ、それらはふたたび、不自然な行為へと変換されていく。
緊張や苦痛を伴うことなく、われわれが相対世界で行動していく指針。
それが【バガヴァッド・ギーター】全体を通してクリシュナ神が教えることの精髄である。
7月17日(日)は、以上のような【バガヴァッド・ギーター】第3章の総括となるが、
メールマガジンでもお知らせしたように……
この日は皆さんで瞑想した後、儀式(プージャ)が予定されている。
日本のために行なうよう、聖者が予言のなかで直接指示されたことのうち、
日本で行なう最後の儀式で、
聖サバリ山のアイヤッパ神に捧げられるものとなる。
シヴァ神に捧げるアビシェーカ・プージャも同時に行なわれるので、
こうした儀式に関心がおありの方は、
ご一緒にお祈りいただけると嬉しい。
儀式の後は、お捧げした食事を皆さんで楽しんでいただく。
また、ご家族やご友人のためにそのお弁当を持ち帰られる方のためには、
袋をご用意している。
【事務局より】
※ 聖者が予言のなかで語られた今回の震災の意味、
今後起きてくるとされるより大きな災厄を軽減するため行なわれる今回の儀式の意味、
サティア・サイババ逝去についてなどが語られた、
青山先生の講演DVD(約2時間)ができましたので、
当日、希望される皆さまに頒布いたします。
収益は全額、インドにおける儀式・慈善のために使わせていただきます。