旅行2

現地に3年住んだ方の話では、
アルナチャラの聖なる山に登るのに要する時間は、
だいたい30分程度だといいます。
(私の記憶では、もう少しかかったような気もします)
夕方でも日差しが強いかもしれませんので、
帽子や、または女性は頭にかける布があるといいかもしれません。
ただし、寺院や礼拝堂のなかでは帽子はかぶれませんので、
手に持つことになります。
ラマナ・マハリシが瞑想した洞窟付近では、
全員が一緒に瞑想するだけのスペースがありませんので、
これを礼拝し、山を降りることになります。
人によって、歩く速さも礼拝の時間もかなり違うと思われますので、
早く下山した方は麓の礼拝堂(ラマナアシュラム)で祈ったり、
瞑想したりして過ごしましょう。
たくさんの孔雀が、私たちを迎えてくれると思います。
インドに蚊がいるかといえば……

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旅行

旅行が、本当に近づいてきた。
ずっと書こう書こうと思って書けずにいたことをいくつか取り急ぎ……。
インドで、生水は当然、飲んではいけない。
うがいも避けたほうがよい。
シャワーのとき、口から水を入れないように。
歯ブラシを洗うのも、ミネラルウォーターでしたほうがよい。
ミネラルウォーターはどこでも売っている。
少し高いがホテルでも買えるし、
バスのなかにも常備しておく予定だ。
心配だという方は、スーツケースのなかに2、3本入れておけば、
いざというときに使える。
ただ、飛行機に乗るとき手荷物にはできないので、念のため……。
クルタ・パジャマを多くの方が申し込んでおられたが、
ふと心配がよぎった。
比較的小柄に見える方がMを注文されていたりしておられたが、
皆さん、実物を見たら、大きいのに驚かれるかもしれない。
クルタ・パジャマは、ゆったり着るものなので、
Mでも結構大きく見える。
が、着ている分には快適だ。
今回は、実物を見ないで注文するしかなかったので、
仮に大きめのものを着ている方がおられても、
お互い大目に見ましょう。
靴はどうするのがよいかと言う方がおられた。
インドでは皆さん、サンダルで行動されることが多い。
私もサンダルで行くが、かかとのあるサンダルだ。
アルナチャラの山を登るので、運動靴でもよいが、
着脱しやすいもののほうが便利かもしれない。
寺院に入るときには……

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罪人

現在、月に一度、日曜日に解説している【ヨハネによる福音書】のなかに、
不可解な部分がある。
他の箇所と比べ、用語、文体、語法、ことごとく違っている。
したがって、もともとヨハネが、
またはその弟子が書いたものではないだろうといわれるその部分は、
しかしその内容から、非常に有名な箇所である。
あるとき、イエスが教えていると、ユダヤ教徒たちが一人の女を連れてくる。
女は、姦通の場を捕えられたというのである。
ユダヤ教徒たちは大いに興奮して言った。
「モーセの律法では、姦通をした女は石打ちの刑に処せと書かれています。
先生、この女をどうしたらよいでしょうか」
石打ちの刑とは、一人に対し、皆が一斉に石を投げて殺す刑である。
もしイエスが、石打ちにしなさいと言えば、
日頃の愛の教えはなんだったのかということができる。
逆にイエスが、石打ちにしなくてよいと言えば、
律法を守らなくてよいと言ったことになる。
日頃からイエスを面白くないと思う人びとにしてみれば、
格好の材料が手に入って、小躍りして喜んだことであろう。
さて、そのように迫るユダヤ人たちに対して、
イエスはこれを相手にすることなく、地面になにかを書いておられた。
それでもあまりうるさいので、イエスは一言だけ言われた。
『では、あなた方のうち、罪のない者がまず最初に石を投げなさい』
これを聞いた者たちは、困惑した。
われわれは皆、自分のことはたなにあげ、他人の欠点をあげつらうものだからだ。
では仮に悟りを啓いて、罪から解放された人がいたとしたら、
その人は本当に最初の石を投げるだろうか。
たぶんそんなことはしないだろうし、
または石投げの音頭をとったりもしないだろう。
そもそも、そうやって人に石を投げ、または殺してしまってから、
後でそれが濡れ衣だったことが分かったら、いったいどうするのか。
こうして、一人、また一人とその場を去って、
最後にはイエスと女だけが残されたと福音史家は記している。
限りなく柔和なイエスの唇から……

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クルタ・パジャマ

はるか先にあると思っていた旅行が、
いつものように、あっという間に近づいてきました。
今回、インドに着いた翌日の午前、
インドで着るのに都合のよい衣類を買う時間を設けようと思っていましたが、
プージャ(儀式)の時間の都合でそれができなくなってしまいました。
その代わりに、クルタ・パジャマを予め現地で調達しておき、
一着(上下)1000円でお分けすることにしました。
白の木綿で、ごくシンプルなデザイン、
男性用と女性用の両方があります。
もちろん、
日本から持っていく夏用の衣類をずっと着られてもまったく問題ありませんが、
インドで、土の上に坐ることもあるかもしれないし、
服が汚れるかもしれないので、
なかば使い捨てのような感覚で着られてもいいかもしれません。
大きさはS・M・Lですが、
もともと、クルタ・パジャマはダブダブ、ゆったり着るものなので、
実際に着てみると、日本の感覚よりは大きめに感じられるかもしれません。
儀式のとき、椅子も用意されると思いますが、
地面に長く坐ることもあるかもしれません。
そういうときのために、インド式ポータブル座いすがあります。
もしかしたらあまり必要ないかもしれませんが、
あれば重宝するかもしれません。
両替については、現地で行なっているとたいへん時間がかかるので、
1万円パックと2万円パックをご用意しました。
ただ、現地ではあまりお金を使わないかもしれません。
食事は基本的についていますし、
必要なお金といえば、水をときどき買うことや、
ちょっとしたお土産をお店で買うくらいでしょうか。
それ以外に、やはりインドだから紅茶などを買いたいという方もおられ、
今回、巡礼の旅のなかでその時間がなさそうなので、
業者さんにバスの中にもってきてもらって注文をおとりする予定です。
ドル表示がされていると思いますが、
1ドル=100円にしなさいということで、
日本円で買えるようにしてもらいました。
もちろん……

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インドへの旅 6

世界史が近代に入るまで、
おそらくこの世の富のかなりの部分を所有していたに違いないインドは、
不幸にして西欧列強の植民地とされ、搾取・略奪された。
もともとインド人は優秀な民族で、
昨今の貿易自由化とIT革命により大きな富を得、
世界の富豪のかなりの部分をインド人が占めるようになったが、
しかし、非常に貧しい数億の民も同時に抱えている。
日本人の集団がインドに行けば、必ず物乞いをする人びとに遭遇することになる。
その人びとに何かを差し上げたい気持ちはよく分かるが、
しかし、たとえばサイババは、物や食料はともかく、
彼らにお金を渡すのはよくないと言っている。
何もしなくてもお金をもらえるとなれば、
勤労意欲を削ぐからだ。
それでも今回、せっかくインドに行くのだから……

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インドへの旅 5

ホーマとは、日本語でいう“護摩”のこと。
ホーマというサンスクリットの発音が、護摩となった。
炎のなかにさまざまな捧げものをくべていく儀式で、
捧げもののなかには、たとえば108種類の薬草や鉱物の他に、
金や銀、宝石類、シルクのサリー等々、さまざまなものがあり得る。
これらを燃やし、捧げることで神々をお喜ばせするのだが、
聞いたことはあっても、インドで行なわれるそれを実際に見たり、
体験した人はそう多くないかもしれない。
旅の4日目、今からちょうど一カ月後の今日、
クマーラクディであずかるホーマは大きなものとなる。
たくさんの僧侶がマントラを一斉に唱えるのを聞くだけでも癒され、
通にはたまらないだろうが、
皆さんのなかにはおそらく、炎とともに、
われわれの讃美や感謝の気持ち、そして願いが、
天界の神々や女神にまで壮大に届いていくのを間近に見る人がいるに違いない。
が、所要時間はそこそこかかると思われるので、
われわれは一方では敬虔な気持ちで、
しかしもう一方では楽な姿勢でこれに臨んだほうがよい。
もし、椅子が用意されていたら、
これに坐るほうが楽かもしれないので、
その場合、皆さんは遠慮しないで座っていただきたい。
ところで……

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インドへの旅 4

ところで、インドではどんな服を着たらいいですかと、ときどき聞かれる。
インドで一般に女性が着るのは「サリー」と思われているかもしれないが、
サリーは機能性が必ずしもよくないので、
おそらく、「パンジャビ・スーツ」を好んで着る人のほうが多いだろう。
男性は、北インドならパジャマ・クルター(クルター・パジャマ)、
南インドならドーティ(上半身はシャツか裸)が一般的だ。
私自身は、着易さから、パジャマ・クルターを着ているが、
南インドで着ていて、変に思われたことはついぞない。
(私は、ヨーロッパの巡礼でもしばしばパジャマ・クルターを着る)
言うまでもなく、インド旅行の際、特にインド服を着る必要はない。
日本の夏を過ごせるような服なら問題はなく、
ただ、寺院に入るときにはブルーのジーンズは遠慮したほうがよいかもしれない。
夏用の服といっても……

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インドへの旅 3

先日、会員のお一人と話していて驚いた。
突然、
「私、インドに行くのなら、チダンバラムのナタラージャ寺院に行きたい」
と言われたのである。
ナタラージャとは、「踊るシヴァ神」のことをいう。
この世界の全体が、実は神の壮大な遊びであり、戯れであるとヴェーダは説くが、
それがシヴァ神の踊りとして表現されたのが、ナタラージャ。
そして、「ナタラージャといえば、チダンバラム」なのではあるが、
普通に生活している日本人女性がそのようなことを認識しておられたというのが、
少ながらぬ驚きだった。
「そこ、今度の旅行で行くんですよ」
とは申し上げたものの、
彼女自身は仕事の都合で行けなそうだ。
この日、7月7日にわれわれが与る特別な儀式は、
個人で行っても、他の誰と行っても、与ることができない。
実は……

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インドへの旅 2

今回の旅はもともと、
シヴァ神の寺院に礼拝に行きたいという皆さんからの
真摯な要望がもととなって企画されたものだが、
インドに着いた翌日、直行する聖地ティルヴァンナマライは、
シヴァ神の寺院としても知られる。
いうまでもなく、ここは大聖者ラマナ・マハリシが数十年を瞑想のうちに過ごし、
大悟を得た洞窟があることで有名で、
なんとかその洞窟の壁に触り、短い時間でも瞑想ができれば幸せなのだが、
しかし一方、麓にはシヴァ神の大伽藍があり、
インドのなかのシヴァ神寺院の、どこに一番行きたいと思うかと尋ねられれば、
私は躊躇なく、「ティルヴァンナマライ!」と答えるに違いない。
実のところ、かつてこの場所で一つの奇跡が起き……

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インドへの旅

初めてインドに行こうという皆さんは、
大きな期待と、多少の不安がおありのことと思う。
その状態であれこれ思索し、祈りながら行くのがよいのかもしれないけれど、
余計な不安はやはりないほうがよいので、
多少のご案内をこの欄で書いていこうと思う。
それは将来、インドに行ってみたいと思う人たちのためにも、
まったく無駄ではないだろう。
まず、インドといってわれわれ日本人が思うのは、
“暑い”ということかもしれない。
ところが、一口にインドといっても広大で、
場所によって気候も風土も随分異なる。
たとえば、「インド人のクロンボ」という言葉が昔あって、
インド人はみんな真っ黒な肌をしているとわれわれは思うが、
必ずしもそうではない。
同じインド人でも、地域によって、個人によって、
肌の黒い方、浅黒い方、
そしてなんと、白人に見紛うばかりに真っ白な方もおられる。
今回われわれが行く南インドは、
インドのなかでも緑豊かで、自然の豊富なエリアだ。
日本でもっとも暑いのは7、8月なので、
インドの7月といえばどんな灼熱地獄が待っているのかと
想像している方もおられるかもしれないが、
その皆さんにとっては期待外れとなるかもしれない。
インドでは一番暑いのはおおむね4、5月で、
われわれが行く7月ともなれば、はや“秋”である。
とはいえ、ベースが常夏なので、秋でも涼しくはないが、
バスのなか、ホテルは基本的に冷房が効いているので、私はむしろ、
期待していたほど暑くなかったとガッカリされる方が出るのではなかろうかと、
そちらのほうを心配しているくらいである。
寒暖の感覚は人によって大いに違うが、総じて……

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