儀式三昧13

8日目
ふたたび、シンガポールを経由して帰国します。
聖地巡礼に夢中でお買い物ができなかった方がおられても、大丈夫。
シンガポールを中心とした海外のさまざまな物品が、空港内で買えます。
空港内観光、ショッピング、フットマッサージなどをお楽しみください。
『大いなる生命と心のたび』、過去最少催行人数は、
年末・年始のお休みを利用して行なわれた第4回の22名でした。
たまたま今日が締め切りの日でしたが、
昨日までのお申し込み者は18名。
最少催行人数は20名に設定してありますが、
仮に18名のままでも催行します。
(もともと、5人でも10人でも、行かなければならない旅です)
ただ、飛行機の席は、
明日の夕方には返してしまうということですので……

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儀式三昧 12

7日目-2
カンチープラム
すべてが神の顕れであり、不可分の一体であるとするいわゆる「不二一元の哲学」は、
インド哲学の精髄であり、究極といえます。
太古の昔、インドに、人生の最初からこの真実に気づいていた少年が現れました。
後に不世出の名をほしいままにすることとなるこの宗教的天才は出家し、
インド全土を放浪しながらこの究極哲学を人びとに説きます。
当然、少年に挑戦してこようという僧侶や学者らも多数いましたが、
そのことごとくを論破し、大聖アディ・シャンカラは三十二年の生涯を閉じました。
亡くなる前、シャンカラは考えました。
不二一元の真理は、人間の五感では知覚できないがゆえに、容易に忘れ去られる。
だから、自らの正統な後継者の座を設けよう。
こうして、シャンカラーチャーリヤ(シャンカラ哲学の師)の位が設けられました。
いわば、キリスト教におけるローマ法王、
チベット仏教におけるダライ・ラマに当たるといえますが、
その哲学の深さや普遍性は、他の追随を許しません。
今回の旅の最後に、インド7大聖地の一つカンチープラムにおいて……

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儀式三昧 11

7日目-1
ヴェロール
今年4月のインド巡礼旅行の前、
私について書かれたシヴァ神の書のなかに、
こんな記述がありました。
『(巡礼中)アシュラムに向かう最初の日、プージャを行なう。
 それから9日間、
 わたしと女神パールヴァティにアビシェーカムとアルチャナを捧げる』
そのため、私たちは、バンガロールを経つ日の朝、
ほとんど眠る間もなしに早朝の儀式に与り、バスに乗ったのでした。
さらに、このときの儀式のなかで行ったことの一つは、
ある方がインドの貧しい人のために建てる家に関係したことでした。
その家をどこに建てるかもまた、聖者により指定されていましたが、
読み手はある一定の期間、儀式を続け、
断食をしてからその葉を読むという指定もありました。
また、家を建てるに当たっては、ご本人とその瞑想の先生(私)が、
ブーミ・プージャ(地鎮祭)に与らなければならないとも書かれており、
それは4月の旅行の際、私たちがインドに残って行ないました(10月13日ブログ)。
こうして指定された方法で、指定された場所に建つ家が……

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儀式三昧 10

6日目
この日も、午前中は聖地ティルヴァンナマライを巡礼します。
もちろん、希望される方は、どこか気に入った洞窟やその付近で、
個別に瞑想を楽しまれてもかまいません。
午後、ヴェロールに向かいます。
今から15年ほど前、この地に生まれ育った一人の若者が、
神々しい女神を見ました。
それと相前後して、若者の住んでいた場所近くの土地が盛り上がり、
なかから人の背丈ほどの女神像が出現するという奇跡が起きました。
女神サラスワティの英知、女神ラクシュミの富、女神ドゥルガの力を併せ持つ、
女神ナーラーヤニのご像を、この日謹んで拝礼します。
自らがその化身であることに気づいた少年は、その後……
周囲の人びとに対してさまざまな奇跡現象を顕しました。
病気の治癒、物質化現象、予言……

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儀式三昧 9

5日目-2
2003年3月1日、マハー・シヴァラトリの日、私はインドの知人宅にいました。
知人は、子供の頃からシヴァ神と話すようになった一人の聖者に帰依していましたが、
聖者はまた、大聖シャンカラーチャーリヤにより、
生涯の間に8つのシヴァ・リンガムを物質化すると予言されていました。
「その6番目のリンガムがお出になるとき、
 おまえはここにいて、これを受け取り、日本に持ち帰らねばならない」
そのような指示を受け、急遽インドに渡ったのでした。
この日、聖者は予言された時間に美しいシヴァ・リンガムを物質化し、
それは銀の箱に入れられ、薬草の上に安置されました。
皆さんに瞑想をお教えするとき、いつも目の前に置いておく銀の箱です。
聖者はこのリンガムを、
「シュリ・アルナーチャレーシュワラ(聖アルナーチャラ山のシヴァ神)」
と呼びました。
その聖アルナーチャラ山で、私は後に、ある奇跡に遭遇し、
結果的に人生が変わっていくこととなります。
その様子は、近々刊行される
(『奇跡の国』あらため)
『神々の科学 -奇跡の瞬間』(三五館)に可能なかぎり記しました。
その後、同じような奇跡を、私と一緒に、
瞑想を習った生徒さんの何人かが体験することが予言されていますので、
謹んで、注意深く、事態の推移を見守りたいと思っています。
ところで、そのシヴァ神によれば……

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儀式三昧 8

5日目-1
ティルヴァンナマライは、
サンスクリット語でアルナーチャラ--炎の山--とも呼ばれ、
山自体がシヴァ神の御神体とされています。
14歳で悟りの体験をしたラマナ・マハリシは、
以後、世俗の事物に対する一切の執着が消えてなくなっていくのを経験しました。
食事、遊び、勉強、人づきあい……すべてに関心を失い、
ただただ法悦の意識状態に浸るようになっていきます。
寺院に行っても、それまでは普通に礼拝をして帰ってきていましたが、
聖者や神々の像の前で、至福の大波に呑み込まれてしまうのでした。
そのような状態を家族に非難された聖者は、
神に導かれるようにしてこの聖地にたどり着き、
以後、生涯の終わりまでをここで瞑想に費やしました。
前回、訪れたときには、一泊だけし、
主要な場所を駆け足で見て回ることしかできませんでしたが……

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新刊

長い間、「奇跡の国(仮題)」と呼んできた新刊は、
紆余曲折の末、「神々の科学」─奇跡の瞬間─という題に決まった。
定価がまだ正式決定ではないので、
予約していただいている皆さんにメールのお返事ができないでいる。
「申し訳ありませんが、メールは受信しておりますのでご安心ください」とのことです。
ところで、本の題名一つ決めるのも大事だが、
内容の決定はさらに大事。
3日の午後、校了の予定で集中してやってきたが、
それが4日夜となり、
しかしそれもできず、5日の朝9時となった。
これに間に合わなければ、20日には出ないという、
ぎりぎりのところまできた。
ブログを書いている場合か……。
それでも、5日夜の<木曜くらぶ>は予定どおり行なう。
クリシュナ神が、淡々と、
義務として祭祀を行なうことを説いている重要な部分であるが、
その祭祀とは、いったい何か。
それは普通、宗教的な祭礼をいうが、しかし実は……

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儀式三昧 7

4日目-3
南インドの聖地群
南インドのこの地域には、多くの聖地があります。
スーリヤナールコイルには、9つの惑星の神々とガネーシャ神が祀られ、
境内にあるご神木は、あらゆる病を癒したという逸話が残っています。
今日、人びとはその木の根を使ってガネーシャ像を彫り、
寺院に巡礼した人びとはこれを購入することが可能です。
また、南インドに6つ、主要なムルガ神の寺院がありますが、
そのうちの一つ、しばしば予言に登場してくるのがスワミマライです。
シヴァ神の皇次子、すなわちガネーシャ神の弟ムルガ神は、
人びとの結婚を祝福し、また、敵を制圧してくれる神として、
インドではひろく信仰されています。
ティルブバナム、ティルブダイマルドゥールは、
それぞれ由緒ある南インドのシヴァ神大寺院としての地位を確立し……

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儀式三昧 6

4日目-2
アンナ・アビシェーカム
アビシェーカムは一般に、神々の像に水やミルク、
5種類の甘み(パンチャームリタ)や、白檀水等をおかけし、
お歓ばせするヴェーダの代表的な祭礼です。
この寺院のシヴァ・リンガムは巨大なので、
人が通常の方法で頂点から水などをおかけすることができません。
リンガムの周りには足場が組まれ、
水や甘み、白檀水などは、その上に立った僧侶がおかけすることになります。
今回は、これから私たちが向かっていかなければならない日本と世界の環境異変、
および食料危機の回避を願い……

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儀式三昧 5

4日目-1
ガンガイコンダ・チョーラプラム
かつて南インドに栄えた大チョーラ王朝は、
おそらく私たちの多くが過去世を何度も過ごした王朝です。
敬虔な王は、この地に壮麗なシヴァ神大寺院を建立し、
国の平安と発展を祈念しました。
もしかしたら私たちは、この都や寺院の建設に携わり、
実際に汗を流したかもしれません。
寺院を護る塔・ゴープラムは、
太陽神の恵みを都が一身に受けることができるようにという願いからでしょうか、
インド中の他のものと異なり、塔頂が尖っています。
現在では世界遺産に指定されているこの寺院は、敷地内に入ると、
まずシヴァ神に仕える巨大なナンディ(聖牛)が私たちを迎えてくれます。
続いて寺院のなかの本陣に入りますと、
そこには巨大なシヴァ・リンガムが安置されています。
そのようなシヴァ神の前に出るだけで、
人は自然と瞑想しているような状態に陥りますが……

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