月別アーカイブ: 2006年8月

だが、時間が経つにつれて、徐々に試合の主導権が片方に流れていった。 大山君が攻勢に出たのだ。相手のパンチを見切り、タックルで倒し、上から攻めたてる。それは、今までの彼の試合では見たことのないような、打撃による猛攻だった。 … 続きを読む →

昔、いずれ劣らぬ剣の達人が二人いた。いずれも、いまだ負けたことがない。 ではこの二人、どちらが本当に強いのか、皆がそれを知りたがり、将軍のお声掛かりでついに雌雄を決するときがきた。 御前で向かい合い、いざ、始め！　の声が … 続きを読む →

今回のＨＥＲＯ’Ｓは、従来からあったミドル級と新設のライト・ヘビー級、両級の準々決勝である。 先にミドル級の４試合、続いてライト・ヘビーであるが、一試合目は元柔道王の秋山成勲が、二試合目にはオランダのメルヴィン・マヌーフ … 続きを読む →

何が起きつつあるか、私は誰にも言うことができなかった。 科学と迷信は一応区別して考えるほうだと自分では思うが、３つも４つもこんなことが同じ日に起きると、やはり気持ちよくはない。しかも、晴れの舞台に立つ大山君は、今日の試合 … 続きを読む →

国際展示場駅には、予定より１０分遅れで着いた。暑いなか、皆さんをお待たせするのは心苦しく、電車が構内に滑り込み、扉が開くやダッシュ。 ところがふたたび、ここで予期しないことが起きた。サンダルのベルト（紐）が切れたのだ。 … 続きを読む →

実はこの日、私には力強い味方がいた。大山峻護君と秋田への旅をご一緒した、あるいは瞑想講座や＜プレマ・セミナー＞で大山君と知り合った【マリアの会】の皆さんが、何人も応援にかけつけてくれたのだ。 ４時試合開始なので、３時２０ … 続きを読む →

あまり気持ちのいいとはいえない話題を連載している間に、８月５日、有明コロシアムでＨＥＲＯ’Ｓライトへビー級トーナメントが行なわれた。 準々決勝の舞台には、あまたいる格闘家のなかから、大山峻護君がノミネートされていた。 す … 続きを読む →

かつて、モハメド・アリは、戦いの前から相手を口汚く罵ってやまなかったが、後に彼が重度のパーキンソン病になったとき、私は複雑な思いだった。 アリは、ほとんど口がきけなくなった。口汚く相手を罵ってきたことと、日常会話すらもま … 続きを読む →

果たして亀田自身は、そして亀田をここまで育ててきた「美談」の主である父親は、こうした事情をどのように捉え、感じているのであろうか。 判定結果がアナウンスされたときの、あの父親のポカンとした表情からして、たとえ何かがあった … 続きを読む →

ボクシングにおいても、それはときどきある。かつてのＷＢＡ世界ジュニアバンタム級王者鬼塚勝也は、素人目にも専門家の目からも負けと思われる試合に幾度も判定で勝利し、結局５度も王座を防衛するという“離れ業”を演じた。 こうして … 続きを読む →