月別アーカイブ: 2004年4月

続・月の魔力

 ふたたび、満月がやってくる。  実は前回、第一期の瞑想講座を教えたとき、一人の方がこう言われた。瞑想を習って、すぐに満月の晩がきた。その日、習ったとおりに瞑想していたら、月からの慈愛が心と体に染み渡るようだったと。   … 続きを読む

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武士道 1

 知人のテレビプロデューサーが、先日、突然言った。 「こんど、空手見ません?」  全日本空手道選手権。主催は、佐藤勝昭・王道空手宗師である。佐藤勝昭といえば、格闘技に通じた人なら誰でも知っている。私は二つ返事で、行くと答 … 続きを読む

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武士道 2

 佐藤氏は、その後、自らの理想を追求して王道空手を創始するのであるが、いつも心の中にあったのは、『武士道』というものであった。あるいは『サムライの心』といってもいい。  日本人のなかに脈々と流れるこの血は、しかし、他者を … 続きを読む

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武士道 3

 会場となった国立代々木体育館に着いた午後二時には、すでに予選が終わり、残る選手の数は絞られてきていた。なかでも、ひときわ目をひいたのが、前回3位、前々回2位の大西健太郎(24歳)と、前二回を共に優勝している松本勇三(3 … 続きを読む

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武士道 4

 決勝は、天才的な技のキレを見せる松本に対し、大西が驚異的な気迫で押した。しかし速射砲のように繰り出す大西の突きも蹴りも、すべて松本は見切り、試合は互角のまま延長に。延長でも甲乙つけ難く、再延長、そうして再々延長にもつれ … 続きを読む

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武士道 5

 一時間後、会場は国立体育館から京王プラザに移されていた。すべての日程を終えた打ち上げパーティー。そのなごやかな席で、私の心は、いまだ決勝で下された判定にあった。  負けた大西に挙げた副審をつかまえ、失礼を顧みず、私は聞 … 続きを読む

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武士道 6

 これに対し、最終的な判定を下した長谷川師範は言った。 「どちらが勝ったと言っても、誰も文句の言えない試合でした」  師範は、静かにそう言った。 「では、どうやって判定なさったのですか?」 「松本は王者であり、大西は挑戦 … 続きを読む

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幸福 1

 三日間の瞑想講座・第一期生が終了した。参加された全員の方が、先週から一週間、毎日の瞑想をそれぞれに楽しんできてくださった。そしてその多くの方が、それぞれに深い瞑想を体験された様子だった。  キリスト教徒ではないが、日頃 … 続きを読む

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幸福 2

 かつて、ガンジスの女神の息子であった聖者ビーシュマは、父である王の願いをかなえるため、自らの王位継承権を放棄した。このとき、これを聞いた神々が驚き、天界から花びらを降らせたと『マハーバーラタ』は伝えている。  かねてよ … 続きを読む

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幸福 3

 しかし、瞑想において大事なことは、そうした特別な体験をすることではないこともまた、講座の間に何度も申し上げた。そして、第一期の皆さんは、そのことをよく理解しておられる。  神秘的な体験は、意識が拡大していく途上で、自然 … 続きを読む

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