「世界」カテゴリーアーカイブ

　このところ毎年行っているルルドに、「Petition」という箱がある。それは、何も知らない、愚鈍と言われた少女ベルナデッタが聖母マリアを目撃し、後に奇跡の水の湧き出る泉を掻き出した、まさに歴史的な場所に置かれている。P … 続きを読む →

　夜便のあるエール・フランスならこの日一日が使えるのだが、それのないアリタリアは朝から出発。ミラノを経由して日本に向かう。 　ピオ神父の膨大な予習から解放されて、かねてより読まなければならなかった文学作品を読もうとするが … 続きを読む →

　ローマに滞在したのは街の中心にあるウェスティン・エクセルシオール。中曾根さんも泊まったというこのホテルは、歩いて数分のところに有名ブランド店の建ち並ぶヴェネト通りやスペイン広場がある。そこで、同行者の何人かは、この日は … 続きを読む →

　ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂を始めとする、いわゆる四大聖堂を回る。かつて、２００１年の元旦にローマにやってきた『大いなる生命と心のたび』一行が、２５年に一度だけ開く聖なる扉をくぐった場所である。次にこれらが開かれる … 続きを読む →

　唯一の観光の日。ポンペイとナポリに行く。 　かつて、大噴火をしてポンペイの街を覆い尽くしたヴェスビオス火山。一瞬にして灰に呑まれ、そのまま死んだ人の遺体が陳列されている。実物であるという白骨がなまなましい。 　これから … 続きを読む →

　この日は、いよいよサン・ジョバンニ・ロトンドの巡礼。ガイドに連れられて聖地に足を踏み入れるが、とりあえずは土産物屋が目立つ。その点はどこの聖地も同じだ。 　生前の神父の遺品などが展示されている教会には、運よくすんなり入 … 続きを読む →

　ピオ神父がその生涯の半世紀を過ごしたサン・ジョバンニ・ロトンドに向けて、バスは出発した。が、その途中で、われわれは二つの聖地に寄ることにした。一つは、ランチャーノ。かつて八世紀、この地の司祭が、聖変化されたキリストの体 … 続きを読む →

　空港に着いてしまえばもうこちらのもので、遅刻の心配からは解放される。しかし、飛行機に乗ってからも、このたぐい稀な偉人の物語を読み続ける。 　彼の熱烈な信奉者の一人は、他ならぬ現在のローマ法王であった。ヨハネ・パウロ二世 … 続きを読む →

　二十世紀の聖痕者として有名なピオ神父であるが、しかし、彼の奇跡を調べていくとそれがほとんど無尽蔵であることが分かる。 　たとえば、彼は同時に数カ所に現われて信者の病を癒し、訪れてくる人の心を読み、本人すらも忘れている過 … 続きを読む →

　旅の参加者は、必ずしも全員がピオ神父に詳しいわけではない。そこで僕が調べようと思い立ったのだが、調べれば調べるほど、キリスト教世界にもこれほどの聖者がいたかという感を新たにする。 　神父を有名にしてしまったのは、なんと … 続きを読む →