「チャリティ」カテゴリーアーカイブ

Ｙさんと出合ったのは、『理性のゆらぎ』を書く前、 １９９０年頃だから、お嬢さんが生まれて間もない頃のはずだ。 Ｙさんのご家族と、ぼくと、友人で一緒に食事をしに行くとき、 前の車の後部座席からこちらをうかがい、笑顔を絶やさ … 続きを読む →

話は４日（火）にさかのぼる。 次の土曜日、すなわち８日に、私は京都にいなければならないことが判明した。 さりげなく書かれたその記述は、しかし、 数ヶ月前から決めていたあることを諦めなければならないことを意味していた。 ８ … 続きを読む →

「おはようございます。 先生、起きてらっしゃいますか……？」 朝、携帯が鳴り、女性の声がした。 （気をきかせてモーニング・コールしてくれたんだ。 だったら今、５時くらいか……） そう思って「何時？」と聞くと、 「５時５２ … 続きを読む →

久しぶりに、上野公園、隅田公園に行くことができた。 Ｙさんと私の父の、月の命日近くにお弁当を配り始めてから半年が過ぎたが、 この２ヶ月は行くことができなかった。 原因の一つは、Ｙさんの会社の主なスタッフの方が、 健康上の … 続きを読む →

洗面台の小穴からカエルが侵入してきていた、といわれても、 読者の皆さんには信じられないであろう。 そんな小さな穴からどうやってカエルは入ってくるのか・・・。 もし私たちが、直径３０センチの穴から出てこいといわれたらどうす … 続きを読む →

チェンナイの空港でみなさんをお見送りしたとき、 それに続く旅がこんなふうであることが最初から分かっていれば、 私はどんなことをしてでもあの飛行機に乗って一緒に帰国したに違いない。 しかしよくしたもので、われわれには、未来 … 続きを読む →

ふたたび１時間をかけ、山小屋にもどる途中、 わたし的には信じられないスピードでメールチェックを試みると、 そのなかに次のような一報があった。 『昨年の夏頃から多発していた湿疹が最近治まってきました♪（原文のまま）』 との … 続きを読む →

私には到底、これが虫刺されによるものとは思えなかった。 確かに原因ははっきりしないものの、 症状は、ある日の夕食後、突然に起きてきたのだし、 この種の虫刺されの場合に起きてくるはずの高熱も、ひどい頭痛も、 起きてきそうな … 続きを読む →

医師はやおら、こう語った。 「今、あなたがいるあの地域は、とにかく田舎なんですよ」 田舎・・・。 その意味ではどこもだいたい同じに思えたが、彼は顔をしかめるようにしてそう言ったのだった。 「そしてあそこには、〇〇〇〇〇が … 続きを読む →

医師は言った。 「ディーパック・・さん？」 「はい」 「なんでインド人の名前がついてるんですか？」 （そ、そんな・・・そこから始まっちゃうんですか・・・） そう思いつつ、仕方ないので本に書いたような聖なる紐の儀式の話をす … 続きを読む →