人生」カテゴリーアーカイブ

マダムと肋骨 6

骨折後、確かにゆったりしていたわけではなかった。 いつも重そうに見えるリュックを持ってはいる。 しかし、少々無理をしたり、リュックを持っているからと言って、 二本目が折れるわけでもないだろう。 そう思ったが、しかしこの医 … 続きを読む

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マダムと肋骨 5

「二カ所だったんだ……ふ〜〜〜ん……」 (ふ〜〜〜ん……とか言っちゃって、納得しないでほしい)と、私は思った。 痛むのは二カ所だと、最初から言っていたのだ。 しかし医師は、悪びれるでもなく、むしろ楽しげにすら見えた。 ま … 続きを読む

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マダムと肋骨 4

長期の夏休みが終わり、医院は患者でごった返していた。 夕方、私の番が来るまでには医師は疲れ切っていそうだったので、私は、 「先生、さぞやお疲れでしょう」と、 二週間になんなんとする夏休みをとったばかりの医師に声をかけた。 … 続きを読む

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マダムと肋骨 3

今回、四国から広島、京都・奈良方面を回ればそのまま東京に戻れると思っていた私は、 考えが甘いことが後に判明した。 出発の直前になって、善光寺に行くようにという予言が出てきたのである。 “Zenkoji”という音が、タミル … 続きを読む

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マダムと肋骨 2 

善通寺は、弘法大師・空海がお生まれになった寺として有名だ。 前回、ここで交通安全のため、錫杖(しゃくじょう)のお守りを買い求めた。 事故があったのは、それをつけた翌日のことだったが、 大難を小難に変えていただいたのだと、 … 続きを読む

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マダムと肋骨 1

『あなたに代わって瞑想の師は、日本の一番高い山に裸足で登る。  その前後、彼は他人と言葉を交わしてはならない。  肉食をしてもならない。  枕も、布団も、使ってはならない。  朝・夕、水で沐浴をしなければならない。  髭 … 続きを読む

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アダムの肋骨・番外編2

ある種の芸能人をみていると、 その皆さんはいかなる悲惨な状況も笑いのネタに変えるという才能をお持ちなようだ。 怪我をした、事故にあった、病気をした、離婚した…… それらの状況は普通の人にとっては苦痛に満ちたものであるはず … 続きを読む

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アダムの肋骨・番外編1

この度の事故のことは、 言えばさまざまな方にご心配やご迷惑をおかけするに決まっていたので、 当初、なんとか隠しおおせないかと考えた。 実際、私の両親はまだ、このことを知らない。 しかし、日常生活や仕事への影響が大きすぎた … 続きを読む

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アダムの肋骨19

仮に将来、今のように一人、またおひとりと瞑想を教えるだけではなく、 もっと大きな規模で何かしら人の役に立つことができるようになったとしたら、 それは一見、私の仕事のように見えるかもしれないが、 それまでに助けてくださった … 続きを読む

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アダムの肋骨18

巡礼のため、車を出してくださったり、 プージャの度、お花の用意や祭壇の片づけを手伝ってくださったり、 その他、もっと人目につかない方法で助けてくださっている方たちには、 いつもいつも感謝のしようがない。 しかしその代わり … 続きを読む

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