人生」カテゴリーアーカイブ

叙勲 2

 もっと感激したのは、キャンパスを歩いているときだった。高校の化学の教科書や、大学の物理の専門書の著者たち、ノーベル賞候補といわれる人たちが、キャンパスを普通に行き来している。それを見たとき、そして、そういう人たちの講義 … 続きを読む

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叙勲 1

 映画監督の伊藤俊也さんが紫綬褒章を受けられたので、お祝いの席に行ってきた。 『奇跡の人』『誘拐報道』『白蛇抄』『プライド ──運命の瞬間──』など、人間性の哀しみをえぐり出す話題作を次々と世に問われてきた方である。   … 続きを読む

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古巣 2

 懐かしさのあまり、キャンパス内にある生協の本屋さんに行った。建物を入って、 階段を昇っていくときの独特の香りや風景が、昔と少しも変わっていない。大学にいたころ、何百回も昇り降りした階段は、今でも目をつぶって昇れそうだっ … 続きを読む

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古巣 1

 しばらく……といってもほとんど一年間、エッセーをお休みした。その間に書いたこともあったのだが、中途半端な感じがして掲載しなかった。変化はいつも突然で、驚きに満ち、簡単には書けなかった。  ここ数カ月の間に本格的に再開し … 続きを読む

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世界情勢 2

 スコット・リッター氏の言うことが全面的に正しいのかどうかは、われわれには分からない。しかし、アメリカの主張にも無理がありそうなことは、多くの人が感じている。真実は、おそらくその中間のどこかにある。どの辺にあるのかは分か … 続きを読む

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世界情勢 1

 他のすべての仕事をうっちゃって、講演の準備を進めている。これほど時間をかけなければならない理由の一つとして、今回の内容に国際情勢がからんでいることがある。  2000年の9月11日以降、それまで潜在していた世界の問題が … 続きを読む

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利家とまつ 3

 今年もはや師走。また一つ、大河ドラマが終わる。しかし、『利家とまつ』は見ていない。最初、数回見たが、そういえば関が原がやって来る、と感じたところでやめた。  この番組の音楽を担当したのは渡辺俊幸さん。さだまさしさんの編 … 続きを読む

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利家とまつ 2

 柳生宗矩の言葉を聞いて、僕はむしょうに腹が立った。家康は主君秀頼を裏切り、あんな汚い戦いをしたくせに、何が「救われた」だ……。  その後、中学の寮に入ってしまったので大河鑑賞は中断され、寮から脱出した後も現代モノになっ … 続きを読む

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利家とまつ 1

 NHK大河ドラマを初めて見たのは、小学四年生のときである。石坂浩二さん主演の『天と地と』。戦国の武将・上杉謙信の世界に、あっと言う間に引き込まれた。海音寺潮五郎先生の同名の原作が、僕が初めて読み通した小説となり、いまだ … 続きを読む

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“不治の病” 2

 さまざまな思いが重なり、僕はしばらく見舞いに行けずにいた。  だが、その彼女に久しぶりに会って、すべてが杞憂であったことを知った。  彼女は相変わらず知的で、このような未曾有の逆境にあっても落ち着き払い、明るかった。彼 … 続きを読む

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