人生」カテゴリーアーカイブ

夢 1

 カリフォルニア州立大学に客員教授として赴任したとき、学部長のリー・ギルバートが車でキャンパスを案内してくれた。目の前に大きな球場が見えてきたとき、彼は誇らしげに言った。 「ウチの主戦投手は、今度のドラフトの目玉なんだ」 … 続きを読む

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夢 2

 3歳の時ダンスを習い始めた彼女は、その後、まっすぐにミュージカルスターを目指してきた。  「なぜそんなに好きかは分からない。私のDNAに組み込まれていたとしか言いようがないわ」と、インタビューではインテリらしさを滲ませ … 続きを読む

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夢 3

  それはそうだ。まさにそのとおりなのだが、どんなに才能に恵まれ、運にも恵まれても、人生のある時には立ち止まったり、押し返されたりすることもあるかもしれない。というより、そんなときは必ず来る。逆境にあったとき、ツキにすっ … 続きを読む

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サムライ 1

 真田広之さんのことを、長い間、ぼくは身体能力系の俳優さんだと思っていた。ところが、NHK大河ドラマ『太平記』の、特に最後の数回、足利尊氏役できわめて重厚な演技を見せられ、ひどく印象づけられたのを覚えている。その後、ある … 続きを読む

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サムライ 2

 日本で封切られたのは、昨年の十二月だったか……早く見たいと思いながら、ついに果たせず、ぼくは日本を発った。インドでは、多くの時間を山のなかで瞑想して過ごしたが、インド第四の都市・チェンナイに出たとき、大きな看板を見た。 … 続きを読む

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サムライ 4

 こうして戦場は、ふたたび日本に移された。……が、懸念されたとおり、観に行けないでいる間に、次々と上映が終わっていく。謙さんがアカデミー賞に洩れ、いよいよ上映館がなくなってしまうころになって、ぼくはなんと昼間、映画館に出 … 続きを読む

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サムライ 5

 (映画を観た方だけの番外編)  映画の主題はもちろん、日本のサムライ魂であるが、武士を戦場に送り出すのは女である。この映画では、小雪という女優さんがその生きざまを一手に表現するという、うまみのある役所だったが、残念なが … 続きを読む

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帰還

 インドから帰った。いつものことながら、嬉しい。心からほっとする。  初めてインドに行ったのは1990年の11月。三カ月滞在して、年が変わり、91年に帰国した。飛行機が成田に降り立ったとき、乗客の間から拍手が湧いた。ぼく … 続きを読む

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越年

 師も走るという師走、誰もが限られた時間のなかで、今年最後の仕事を終えようと している。そうしてまた、一年が駆け足で通りすぎる。  日本での仕事を必死の思いで片づけ、ぼくはインドに行く。今の時期、そう暑くは ないが、あの … 続きを読む

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叙勲 3

 そうしてみると、人が本当に心惹かれるのは、やはり人間自身の内面や存在の深奥なんだと、あらためて思う。  正直にいえば、今回も出がけに、こんなことをしていて時間がもったいなくはないのかと、チラと自問したのだ。が、伊藤監督 … 続きを読む

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