「人生」カテゴリーアーカイブ

体が浮くことを好まなかったアヴィラの聖テレジアは、ある意味、健全だったといえる。人が瞑想したり修道生活をしたりするのは、神秘現象を経験するためではないからだ。 しかし彼女がこうした現象を罪と思い、生涯、これに抵抗して多大 … 続きを読む →

昨年のあるとき、突然瞑想を習いに来た彼は、過酷な労働条件のもと、それでも瞑想は続けているというから、私は内心、敬服している。 「最近、なんだか瞑想していると体がピリピリ痺れたような感じがすることがあるんだけど……」 と彼 … 続きを読む →

こうした結果が出たとき、その解釈にはくれぐれも注意しなければならない。 この統計は、「野菜・果物をたくさん食べる人は、そうでない人に比べて、大腸ガンになるリスクが明らかに小さい」ことが証明でなきなかったというものだ。 こ … 続きを読む →

実は、“黄金週間の男”をエッセーに書くにあたっては、一応承諾を得ようと思って電話してみたのである。夜の９時頃だったが、案の定、留守だった。 「昨夜は、随分早い時間に留守電にメッセージが入ってました。しかも眠そうな声で」 … 続きを読む →

「ついに出たっ！　エッセーの新ネタ！」 こんなメールが来たのは、昨日のことである。 「ローマ法王ネタが尽きたら、いったいどーするのかと思ってたよ……」 とメールは続く。そんなことを常々気づかってくれていた彼であったが、黄 … 続きを読む →

「世の中に金持ちはたくさんいるが、連中はみな不幸そう。悪いが俺は、幸せだ」 そんなことを言っては、彼は大笑いをする。というより、話している間中、笑い続けている。世を斜に構えることもなく、本当に幸せそうな彼が、ますます幸せ … 続きを読む →

４月２９日から１０日間に及んだ黄金週間も、今日で終わる。行楽や、家族の団欒を楽しんだ方もたくさんおられたに違いなく、そんなことを想像するだけでも心楽しい。 この１０日間のうち、実際に何日くらい休んだかはまったく人によるだ … 続きを読む →

かつて東大に、上村勝彦先生という、サンスクリット詩学の大家がいた。この先生が助教授に着任された頃、ある出版社から一つの依頼があった。 「インドの大叙事詩『マハーバーラタ』の全訳をお願いできませんか」 太古の大叙事詩として … 続きを読む →

かつて『マハーバーラタ』の英訳者van Buitenenは、わずか３冊を出したところで亡くなった。 『マハーバーラタ』と並び称せられる、しかし量的にははるかに少ない『ラーマーヤナ』を訳し始めた岩本裕先生は、２冊を出したと … 続きを読む →

＜プレマ・セミナー＞では、数カ月前から、『マハーバーラタ』のなかでも東洋の聖書といわれる『バガヴァッド・ギーター』の解説を始めている。 現在、３回のセミナーを経て、第一章詩節三まで進んだ。毎回、古典でありながら、現代の人 … 続きを読む →