投稿者「mariaoyama」のアーカイブ

運気 13

そんな大山君も、戦うことに強烈に悩んだ時期もあったという。 しかし今、彼は戦いを通じて何かを与えたり伝えたりしていくことが自分の「ダルマ」だと感じている。 トーナメントにおける次の試合は、桜庭和志か秋山成勲、またはメルヴ … 続きを読む

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運気 12

さらにまた、大山君は興味深いことを言った。 「僕の右膝は十年前の大きな怪我のため最後まで曲げる事ができません。寝技の展開になった時には、不利な要素になります。ところが、不思議な事に入場直前の準備運動の時に突然右膝が最後ま … 続きを読む

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運気 11

そしてこの日は、われわれにとって特別な日でもあった。 「試合が始まる前、いつもの曲が流れたとき、精神を統一してから入場します。でもこの日は特別だったので、少し長く祈りや感謝の気持ちを込めていました──」 試合後、登場が遅 … 続きを読む

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運気 10

試合後、大山君は語ってくれた。 「最初のラッシュで倒せなかったとき、弱気になった瞬間がありました」 試合運びは、圧倒的に優勢だった。それでも弱気になることがあるのか……。 一瞬、そう思ったが、しかし実際にやっている人間に … 続きを読む

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運気 9

遂に、この瞬間が来てしまった……。 首を決められた瞬間、私はそう思っていた。これが怖かったのだ。 グレイシーに完全に決められれば、もう誰も抜け出すことはできない。あるいは、これまでのように一回りも二回りも相手が大きかった … 続きを読む

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運気 8

HERO’Sライト・ヘビー級は、1Rが10分、2Rが5分、判定が引き分けの場合はさらに5分を戦う。 ボクシングスタイルで1R3分を戦うだけでもヘトヘトになるのに、総合で10分を続けて戦うにはとてつもないスタミナが要求され … 続きを読む

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運気 7

だが、時間が経つにつれて、徐々に試合の主導権が片方に流れていった。 大山君が攻勢に出たのだ。相手のパンチを見切り、タックルで倒し、上から攻めたてる。それは、今までの彼の試合では見たことのないような、打撃による猛攻だった。 … 続きを読む

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運気 6

昔、いずれ劣らぬ剣の達人が二人いた。いずれも、いまだ負けたことがない。 ではこの二人、どちらが本当に強いのか、皆がそれを知りたがり、将軍のお声掛かりでついに雌雄を決するときがきた。 御前で向かい合い、いざ、始め! の声が … 続きを読む

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運気 5

今回のHERO’Sは、従来からあったミドル級と新設のライト・ヘビー級、両級の準々決勝である。 先にミドル級の4試合、続いてライト・ヘビーであるが、一試合目は元柔道王の秋山成勲が、二試合目にはオランダのメルヴィン・マヌーフ … 続きを読む

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運気 4

何が起きつつあるか、私は誰にも言うことができなかった。 科学と迷信は一応区別して考えるほうだと自分では思うが、3つも4つもこんなことが同じ日に起きると、やはり気持ちよくはない。しかも、晴れの舞台に立つ大山君は、今日の試合 … 続きを読む

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