4月12日(二日目)-3
この日、飛行機は朝10時に出発するというので、
われわれはずいぶん早くホテルを出るはずだった。
が、夜、寝ている間に早くも遅れが出て、
出発予定は徐々に繰り下がっていった。
もともとの定刻である11時半はおろか、12時、1時を過ぎ、2時に。
乗り継ぎ便の待ち時間のリミットだ。
これ以上遅れれば、今日もインドにたどり着けない。
もしや、幕張、シンガポールと、少しずつ進んでいって、
一週間かかってやっとインドにたどり着くつもりなのか……(^o^;?
ところが、実はここにもう一つ、大きな懸念材料があった。
サイババがこの時点で、まだプッタパルティに留まっておられたのである。
例年なら、とっくにホワイトフィールド(バンガロール)に移動しておられる。
そのために最も安全な時期を選んだはずだったのに、
なぜか今年にかぎってまだプッタパルティなのである。
バンガロールからプッタパルティまで、移動するのに4〜5時間かかるので、
この日インドに着けなければ、サイババを直接仰ぎ見る機会自体がなくなる。
それはまさに、旅行全体の破綻を意味していた。
過去の『大いなる生命と心のたび』において……
旅が破綻の危機に直面したことがなかったわけではない。
が、その度に、切り抜けることができた。
今回もどうか……との祈りも虚しく、
飛行機の出発は、三時とアナウンスされた。
この日は朝9時半には搭乗の予定だったが・・・・・・