ところで、24日の朝8時頃、
私が188福者の話をブログに書いていたちょうどその頃、
この列福式に参加するため長崎を訪れていた一人の方が、
私宛てにメールを書いていてくださっていた。
昔、『大いなる生命と心のたび』でキリスト教の聖地に何度かご一緒して以来、
ずっとキリスト教を学んでこられている方だ。
その方から、その日正午から行なわれた式の前後の写真が届き、
掲載させていただけることとなった。
(ペトロ岐部と187殉教者列福式)
参列者は世界各国から約3万人
昔、秋田のマリア様のおられる聖体奉仕会が新聖堂を献堂されたとき、
記念式典にあずからせていただいたところ、
韓国からもたくさんの巡礼団がきておられた。
韓国人の信者で、秋田のマリア様の奇跡にあずかり、
病気が治癒した方がおられることが理由の一つであるが、
韓国では毎年百万人が洗礼を受けているともいわれる。
そこで、韓国からやはり巡礼団が来られましたか? と質問したところ、
以下のようなメールが式典後に届いた。
> 小雨降る中、韓国の司教様方をはじめ国外を含む三万人の信徒が参列されました。(神父様だけでも300人はいらしたそうです)
祭壇の下にはそれぞれの殉教者ゆかりの地の土と聖遺物が奉納され、
殉教者の生涯に思いをはせながら、約4時間にわたり列福の儀が行われました。
列福式の前に今月17日にお亡くなりになられたイエズス会の結城神父のご助力を、 列聖列福準備委員会委員長であられる溝部司教様が謝辞の中でお話されました。
ところで、文中に登場する結城神父とは……
日本26聖人記念館の館長を長く務められた方である。
スペイン・セビリヤ出身のカトリック司祭で、
キリシタン研究家として多くの著書、訳書がある。
今から三十年前、修学旅行で長崎を訪れた際にはすでに館長で、
大木神父と私は、厳重に保管されていた殉教者の遺骨を見せていただいた。
後に『大いなる生命と心のたび』で長崎に巡礼した際には、
自ら、二時間ほどもかけて館内を丁寧に案内してくださったので、
参加された方は覚えておられると思う。
今月17日に亡くなり、19日に中町教会で葬儀があったというが、
そこは巡礼のとき、復活祭のミサにあずかった教会だ。
何かの間違いで、
(日本旅行のある)『大阪教区巡礼団席』と大々的に張り紙がしてあったので、
復活祭ミサの前に添乗員と一緒にこれを必死で剥がして回った思い出がある。
亡くなられた結城了悟神父様にはあらためて感謝を申し上げるとともに、
心よりご冥福をお祈りいたします。