旅日記18


7月8日-3
この日の夕食は、なんと日本の天ぷらだった。
そのために、日本から食材を取り寄せ、料理人を呼んだという。
味はなかなかのもので、堪能させてくれた。
特設の会場では、ホーマが始まりそうになっていたが、
その前に登場したのは一人のきりりとした老人。
儀式の前に行なう舞を舞ってくれる。
神聖な舞いを伝承してきた、特別な家系に伝わる儀式のための舞い。
それは踊るシヴァ神・ナタラージャに捧げるもので、
過去15年、50回もインドに来て、初めて見るものだった。
バラモン階級出身のインド人ガイドも、やはり初めてだという。
一方、もう一つの特設ステージのほうでは、
身障者たちの踊りが始まろうとしていた。
これもわれわれのため、わざわざチェンナイから来てくれたのだった。
彼らは、人びとのお恵みをいただきながら生きていこうというのではなく、
自分たちで技能を身につけ、各地で公演を行なって生きている。
それは、われわれにも勇気や力を与えてくれる。
どの一つをとっても、それだけで幸せな時間だった。
が、無情にも、時間は夜11時を過ぎ、
われわれはホテルに戻らなければならない。
それでも、最後に会場を後にしようとしたとき……


若く、妖艶な美女によるソロのインド舞踊が始まった。
あれも見たかったのに、と後に(特に男性の参加者から)言われたのは、
いうまでもない。
7月 259

輝く瞳のインド美女


カテゴリー: 大いなる生命とこころの旅 パーマリンク

コメントを残す