宗研27


イスカーナヤマトさんから、またまた驚愕のコメントが届いた。
なんと氏は、ウーリック先生の確定申告を受け付けられたという。
先生がいろいろお世話になり、ありがとうございました……
という前に、キリスト教通の方なら、
この話を聞いて、アレ? と思われたかもしれない。
ウーリック先生は、大木神父と同じく、イエズス会士である。
イエズス会は、イグナチオ・ロヨラ、フランシスコ・ザビエルらが創設した、
キリスト教世界最大の修道会の一つである。
ところで、カトリックの修道士である彼らは、必ず3つの誓いを立てている。
清貧・貞潔・従順という内容のそれは、要するに……


私有財産を持たない、
異性と交わったり、家庭を持ったりしない、
目上の最終的な決定には従う、という3つである。
従って、世界中に何万人かいるイエズス会士のなかに、
私有財産を持つ者は一人もいない。
そこが、カトリック教会の普通の司祭(教区司祭と呼ばれる)と異なる点だ。
教区司祭は清貧の誓いを立てていないので、
財産の所有については何の制限もない。
なので、皆さんの最寄りのカトリック教会の司祭は、
おそらくは自分の財産を持っている。
その点は司教や枢機卿、ローマ法王も同じなのであるが、
このことを知る日本人はほとんどいない。
さて、問題は、私有財産を持たないはずの修道司祭・ウーリック先生が、
なぜ確定深刻、いや、確定申告に現れたのかという点だ。
これは一昨日の<プレマ・セミナー>で解説した、
『皇帝のものは皇帝に、神のものは神に……』
というイエスの言葉と関係しているが、
説明が長くなりそうなので、明日にしよう。


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