運気 3


国際展示場駅には、予定より10分遅れで着いた。暑いなか、皆さんをお待たせするのは心苦しく、電車が構内に滑り込み、扉が開くやダッシュ。
ところがふたたび、ここで予期しないことが起きた。サンダルのベルト(紐)が切れたのだ。
階段を駆け上がっていたときで、私はほとんど捻挫しそうになった。もう5年も、革靴のとき以外いつも履いていたサンダルだった。先日の過酷なインド旅行中も、その前のスリ・ランカでも、これで通した。聖なるルルドの地、美しいローマの町、アッシジの石畳やメジュゴリエの山のなかも、すべてこのサンダルで踏みしめてきた。その紐が突然、ブツリと切れた。
それでも何とか走り続けていると、今度は束ねていたリュックの紐がハラリと解け、リュック全体が崩壊しそうになった。一年前、買ったときにしっかり締めて、以来何の問題もなかった紐だった。
【マリアの会】の皆さんは、8分遅れの私を、笑顔で迎えてくれた。が、私の心中はすでに穏やかではなかった。どう考えても、おかしかった。


カテゴリー: スポーツ パーマリンク

コメントを残す