聖母は金色の衣をまとい、胸に小羊を抱き、千善玉の額に息を3回吹きかけられた。その息吹は熱く、強烈で、聖母の胸の小羊の毛が激しくなびくのがはっきり見えた。しかしその後ふたたび、彼女は昏睡状態に戻る。
8月15日、ふたたびご出現になった聖母は、
『テレジア、起きなさい』
と命じられた。千善玉はこうして昏睡状態から抜け出し、その場に起き上がったのだった。
この年の12月、脳の断層写真が撮られた。脳腫瘍は消失し、健全そのものの脳が写し出されていた。すっかり回復した彼女は、5カ月の間に聖母が3回病床に現れたことなど、細かく証言している。この事例は、複数の責任ある立場の医師が見解をまとめ、ローマ法王庁で受理された。
後に、千善玉の姉は、「ルルドの聖母」と「秋田の聖母」の写真を並べ、ご出現になったのはどちらの聖母であったかと聞いた。彼女は即座に、「秋田の聖母」を指さした。
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胸に小羊を抱く聖母