聖夜 2


ことほど左様に、世間を生きていくのは困難なことではあるが、それでは一体、どんな人が幸福になるのかと、ときどき思う。
健康で、良識と教養を兼ね備え、仕事も家庭も充実していて、豊かで敬虔な心を持ち……等々の諸条件をすべて満たせる人は、なかなかいない。
個人の幸福は社会全体にも影響される。しかしそれでもなお、個人の幸福の最大の条件の一つ、または原点ともいえるものは、他者のために生きられるかどうかという点かもしれない。
そのように生きられる人は、他人を幸福にしているようで、実は自分が幸福になる。逆に、他人を犠牲にしながら幸福を築こうとしている人は、うまく幸福になれるかといえば、実際にはなれない。
この法則に一見反するように見える例もなくはないが、しかし最終的に、彼らもこの法則から逃れることはできないだろう。それが自然界の、そして生命の法則だからだ。
今からおおよそ2000年前、中東の寒村に生まれた人は、そのような生命の法則をより広範に説いた。いや、彼自身の存在が、生命の法そのものだった。
事務局より:
2005年クリスマス企画として募集していたカンボジアの橋の名前には、たくさんのご応募をいただきました。心より御礼申し上げます。
お寄せいただいた名前はいずれも甲乙つけがたいものでしたので、それらをリストアップし、12月18日の<プレマ・セミナー>においでいただいた皆さんに投票していただいきました。その結果、『希望の橋』が一番多くの“票”を集めました。
「自立する地雷被害者と周辺の村の人びとの幸福、そして地域の発展を願って」という発案者のお気持ちも今回の企画にぴったりだと思われましたので、謹んでこれを採用させていただき、発案された平岡千鶴様には青山先生よりささやかなクリスマスのプレゼントを贈らせていただきました。また、応募いただいた皆さま全員にも、感謝賞をお贈りしました。
なお、橋の建設はカンボジアで雨の少ない来年2月頃を予定しています。どんな工法で行なうかを1月までに検討し、完成は初夏頃になる見通しです。日本でのような完璧な工事は実際上困難ですが、末永く使っていただける頑丈な橋にしていただけるよう、要望を出しております。
皆さまのご協力に、心より感謝いたします。


カテゴリー: チャリティ, 人生 パーマリンク

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