ホテルで風味豊かなスパイスを駆使したスリ・ランカの朝食を堪能した後、コロンボに向かう。
途中、リクエストもあり、宝石商へ。宝石を掘る場面をビデオで見た後、実際に研磨・加工するのを見せてもらった。美しい女性参加者たちの目が、ますます美しく輝いたように見えたのは、私だけか……。
その後、バスは象の孤児院へ。拾われてきた野良象を育ててやる場所として有名だ。子象と触れあい、戯れて一同、感激。それでも立ち去り難く、ずっと居残っていると、授乳もさせてもらえることになった。
コロンボ着後、民芸品店に寄ったとき、一人の女性がつぶやいた。
「ヒンドゥ教の寺院にも行きたかった……」
「ヒンドゥ寺院にもちゃんと寄りますよ」。ガイドさんに念を押すと、
「もう閉まってるかもしれませんね……」
とにかくヒンドゥ寺院に向うと、案の定、閉まっている。しかしそれでも近くまで行ってみると、なんと中から僧侶が開けてくれた。今まで、インドで何百回となくヒンドゥ寺院に行ったが、一旦閉まったものを開けてもらえたことは一度もない。そのために、一日足止めを食ったようなことも何度かある。が、これがこの旅行参加者の皆さんの功徳か……。
ちなみに祭神は、中央のご像の脇に、お二人の妻を従えておられた。占星学の神であり、結婚の神でもあるムルガ神である。
夕食後、空港へ向う。この人たちと一緒にこのまま日本に帰れたらどんなにいいだろう……。空港の、ここから先へは行けないという地点まで来て、皆さんを抱きしめたい衝動にかられるが、しかしそれはできなかった。
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御仏の番犬