災害 1


アメリカでは、代々、ハリケーンには女性の名前がつけられてきた。たけり狂うハリケーンを女性になぞらえたアメリカ人のユーモアには、まったく共感できないわけではない。
だが、日本の気象官が、自らの過去を振り返りつつ、台風11号をゆり子、台風12号を聖子、台風13号をゆかり、台風14号をさつきなどと命名する図を、われわれ日本人は想像することができない。
とにかく、これは差別的だということで、今はアメリカでも男女の名を交互につけるようになったと聞く。とすると、今回の巨大ハリケーンに女性名がついたのは偶然なのであろう。
「カトリーナ」といえば、人によってはカトリーヌ・ドヌーヴを思い出すだろうし、私はカトリーヌ・ラブレー(パリのマリア様を見た修道女)を思い出してしまうので何ともいいようがないが、台風で、しかもアメリカのような先進国で、何千人も死者が出るなどということを誰が想像し得ただろうか。


カテゴリー: 人生 パーマリンク

コメントを残す