カネやモノを与えるより、仕事ができるようにする、というのがあくまで援助の基本だとは思うが、ここではそれも容易でない。
スマトラ沖地震が発生したのは、ちょうど今日から半年前の12月26日だったが、漁師の舟はいまだ海岸に、または陸地に打ち捨てられ、あるものは脇に大穴が開き、あるものはどのようにしてそうなったのか真っ二つに折れている。
そうした状況を打開するには、やはりある程度のお金が必要だ。そのために今回、現地の災害対策組織、および被災者たちと信頼関係を築き、同時に、援助金が適切に使われたかどうかをみてくれる知人を一人立てた。
ちなみに、今回のそれには、この企てを察知された何人かの方から寄贈された分が含まれている。そうした方々にもまた、日本と、インドの神々の特別な恩寵がもたらされることを確信している。
インドから帰ると、体全体が硬直したようで、節々に痛みがあった。体も、心も、自分のものではないかのようだ。その状態から抜け出すにはいつも一週間くらいかかるが、今回のは超弩級で、いまだに回復した感じがしない。
そうこうしているうちに、ヨーロッパ巡礼ツアーの出発の日になってしまった。ローマの『絶えざる御助けの聖マリア』や、アッシジの聖フランシスコと聖女クララ、メジュゴリエのご出現の聖母子……この方がたが私たちを迎え、私の至らなさを許し、すべてを癒してくださると信じて、これから日本を発つ。
神々の祝福がありますように・・・・・・
マリア様が待っていてくださる・・・・・・