法王 1


先日の<瞑想くらぶ>で、ある方から突然、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の健康状態に関するご質問をいただいた。質問者は、飄々とされてはいるが鋭く、内面の豊かな男性の方である。
現法王の体調がすぐれないとは、最近日本でも報道されていた。1978年の就任以来、欠かしたことのない復活祭のメッセージも、側近の制止を振り切って自ら発しようとしたものの、声にならなかったと伝えられている。
しかしだからと言って、急に今、ローマ法王の健康がわが国で関心があろうとは思っていなかったので、私はある意味、この質問に意外な感を得たのである。
現ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は、就任して3年目の初夏、謁見中に撃たれて重症を負った。そのとき、わずかなところで弾は致命傷とならずに済んだのであるが、「聖母が手を添えて、弾道を逸らせてくれた」と、後に述懐している。
それがファティマの聖母の記念日であったことは、おそらく偶然ではなかっただろう。法王自身、はっきりとそう言っている。


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