聖夜 6


 神の国に、いやわれわれの内側にいるイエスがおそらく同じことを思っているであろうこの夜、私は、こうしてささやかながら社会に貢献することを可能にしてくれた昔からの読者の皆さんと、<プレマ倶楽部>の皆さんに、心からの感謝を捧げたいと思う。
 皆さんのうち、毎日瞑想を実践しておられる方はそれだけで急速な意識の進化を遂げ、またそうでない方もそれぞれの行為に応じて着実に成長しておられるわけだが、その上に、こうして他の人びとを助けた分はまた、皆さんに返っていく。皆さんが知らない間に助けているインドや、カンボジアや、ネパールの人びと、ガンで苦しむ日本の人びとの祈りは、皆さんの幸福のために働き、彼らが得た喜びは近い将来、利息を伴って皆さんに返る。
 あるいは、ローマ・カトリックの考え方によれば、いつの日か皆さんが天国の門の前に立ったとき、皆さんが知らずに助けた、地上では名もなかった人びとがそこにいて、こう言うかもしれない。「あなたが早くおいでになれるよう、こうして皆で神さまにお祈りしながら待っていました」
 今日、日本中がイエスの誕生日を楽しむこの日を、私はこのような未来を祝う日とし、私から皆さんに感謝を捧げる日にしたいと思う。


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