地震


 24日の夜、実家から電話があった。突然、
「大丈夫、無事だから心配しないで」と言う。
 私には、何のことやら意味が分からなかった。ずっと外にいて、西日本大地震のことをまったく知らなかったのだ。私が心配しているだろうと心配した両親には、こうして、思い切り肩すかしを食わせることとなった。
福山市は震度5だったそうだが、電子レンジを始め、多くの物が落下、破損した。鏡台も倒れ、父は危うく下敷きになるところだったという。しかし、人的被害がなかったのは不幸中の幸いだった。
 八〇を超える父は、昨年の(鳥取)地震の際にも「長い間生きてきて、こんなのに遭おうとは思いもよらなかった」と言った。それが一年も経たないうちに、これである。何とも言葉の浮かばなかった私は、思わずこう言ってしまった。
「でも、関東や東海にはもっと大きいのがじきに来るんだから」
 慰めにも、何にもなっていなかった。
 皆さまからはお見舞いのメールや電話をたくさんいただきました。ありがとうございました。


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