『大いなる生命とこころの旅』3


2009年12月16日(5日目)
ティルヴァンナマライ、
またの名をアルナーチャラ--炎の山--。
山自体がシヴァ神の御神体である。
14歳で悟りの体験をし、
以後、世俗の事物に対する一切の執着を失ったラマナ・マハリシは、
迷うことなくこの山を目指す。
途中までは列車で、それからは徒歩で、
途中、行き倒れそうになりながら、しかし神の配剤によりこの山にたどり着いた。
そうして、ただただ法悦の意識状態に浸っていった。
この日午前、小雨の降るなか、われわれはまず、
聖者ご自身とその母親が眠るラマナ・アシュラムで拝礼、
その足でこの聖なる山を登攀した。
履物を履くことは可能であったが、皆さん裸足のままだった。
こうして、聖者が実際に瞑想された洞窟のいくつかで、
われわれも瞑想に浸ることとなった。
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大聖ラマナ・マハリシの霊廟
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アルナーチャラ(炎の山)を行く
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アルナーチャラの風景1
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アルナーチャラの風景2

この日の午後は、ギリプラダクシナ、すなわち、
聖なる山の周りをゆっくり歩いて回る。
だが、お昼を過ぎ、昼食を済ませても雨がやまない。
もともと自由参加ではあるが、それでもやめておいたほうがいいのではないか……。
そう思ったが、しかし多くの皆さんがやる気まんまんである。
ホテルは二カ所、しかし一カ所から出たほうがいいということで、
全員がホテル・スパルシャから出ることとなった。
何人かの皆さんは、裸足だ。
山の反対側に、もう一つのホテル・アルパナがある。
出発して二時間後、そのロビーでしばし休憩。
車の迎えを待ってそのままリタイアすることも可能だったが……


ほとんどの皆さんが続行された。
夕暮れ時、シヴァ神大寺院とラマナ・アシュラムの横を過ぎて、
われわれはそのまま歩き続ける。
本来、この行は沈黙のうちに行なうものとされるが、
しかしこの間、多くの皆さんとさまざまな話をする機会があった。
会員の皆さんと個人的に、これほど深く、多岐にわたって話す機会はそうない。
そうしてとっぷりと陽が暮れた頃、全員がスパルシャに到着した。
着替えをし、バスでアルパナに移動して夕食。
言葉の真の意味で、充実感に満たされる。
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聖なる山を廻るインド人二人
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神風、神の山を行く


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