企画旅行

第7回『大いなる生命と心のたび』
タイ・バンコク、カンチャナブリ

2003年3月12日〜16日


今年、タイでこんな光景を目にしました。宗教者の会議で祝辞を述べた皇太子が、壇上から降りると、まず仏教の大僧正の前にひざまずき、頭を垂れて祝福を受けた後に退場していかれたのです。
報道カメラマンはシャッターを切るたびにわれわれに向かってお辞儀をし、話しかけてくる。僧侶はみな笑顔を絶やさない……。
そんな様子の一つひとつにこの国の霊性の深みを見る思いがして、以来、皆さんとご一緒に訪ねたいと思うようになったのです。


主な見どころ

エメラルド仏の数奇な旅

エメラルド寺院内のエメラルド仏は、紀元前43年、北インドで造られたものと言われています。三百年後、内戦を避けて像はセイロンへ渡りましたが、船が難破、仏像も海中に沈みます。ところが、この仏像がアンコールの海岸に打ち上げられたのです。
 その後、仏像は盗難を避けるため石膏を被せられ、仏塔の中へ。誰もがこの仏像の価値を忘れてしまった1434年、仏塔に雷が落ち、中からエメラルド色に輝く仏像が現われました。その後、この仏像の辿ったさらに数奇な運命については、現地にて……。

栄光のアユタヤ遺跡

バンコクから北へおおよそ80キロ、四方をチャオプラヤー川とその支流に囲まれた中州に、アユタヤの街があります。スコータイに替わって1350年から417年間、5つの王朝が栄えたアユタヤ王国の都は、山田長政をはじめ周辺諸国や中国、ペルシャ、西欧諸国と交易を行ない、イギリス人からは「まるでロンドンのような見事な都だ」と絶賛されました。夜、ライトアップされた遺跡を象車から見ながら、往時を偲んでいただきます。

『戦場に架ける橋』

バンコクの西130キロ、ミャンマーとの国境近くのカンチャナブリは、数々の美しい滝や洞窟が点在しています。アレック・ギネスや早川雪洲の名演と「クワイ河マーチ」で知られる『戦場に架ける橋』の舞台となった鉄橋も、実際に歩いていただきます。
この地方一帯は、タイでも最も肥沃な土地といわれ、あちこちで目にするサトウキビ畑や熱帯性の植物は、まさに東南アジアの風情。クワイ河周辺に広がる谷間には、象や虎などの野生動物も棲息します。

スナンタワナラム寺

カン チャナブリ近くにあるスナンタワナラム寺では、3人の日本人僧侶が、かつてのサトウキビ畑に10万本の苗木を植え、森を育てています。この樹が十分に育った頃、鹿を放し、虎が戻って来て森が本来の姿に戻ったらこれを手放し、また他の地へ移るのです。
寺では、タイ人の僧侶もおり、瞑想と植林、そして動物の保護を使命としています。お寺は財団も持っており、現在350名ほどの恵まれない子供たちを大学まで行けるよう援助しています。
 

ご参加いただいた皆さまの感想と、青山圭秀よりのお返事(A)

夢のような旅が終わり、普段の生活に戻り元気に会社へ行き、週の半分が過ぎました。
先日は素晴らしい旅をありがとうございました。 心に染みる感動的な旅でした。また一日一日を頑張れます。

(A)ぼくにとってこそ、心に染みる感動的な旅でした。5日間であのような気持ち の高まりがあるとは、思ってもいませんでした。また一日一日を頑張れます。



ハードな日程だったのにもかかわらず、殆ど寝ていない帰国した日も、翌日以降も疲れを感じず、身体に羽根が生えているように感じています。

(A)いいですねぇ。その後、インドを回ってきたぼくは、体が鉛のようです(笑)。



旅を終えて、また何時の日か先生の旅にご一緒できることが、私の日々努力する目標の一つに加わりました。講演会などにいつも伺っておりましたが、やっとこうして「時期」が来ました。長いようで、来てしまえば短い、人生のうちのたった数年、されど数年でした。

(A)旅にご参加いただいた方とは、その後、長きにわたるおつきあいが続く例が多いんです。



帰りの飛行機で、地球が丸いのを見ることが出きると聞いて、ずっと空をみていたら、虹が見えました。普段はついつい空を見そびれてしまいますので虹などあまり見ることは出来ません。神様の微笑みだと信じています。

(A)今度、UFOを見たら報告してください(笑)。



旅から帰って、「なんだか心が軽い」「すがすがしい気持ちがしたり、あったかく感じる」そんなとき、宇宙と一つになっているみたいで、幸せです。

(A)一つひとつの経験を通じて、私たちは思った以上に、確実にステップアップしています。その過程を楽しみましょう。



お寺での瞑想のとき、不思議なオーラに包まれました。それは、プッタパルティ(サイバハのアシュラム)にいたときと同じ感覚でした。

(A)多くの人と一緒に瞑想するとき、意識が確かに“同調する”らしく、きわめて効果的であることが知られています。運命の悪戯で、私自身が瞑想を伝えるようになりそうですが、今度は私たちで一緒に瞑想しましょう。



今回の5日間はとても短く感じました。帰りの飛行機ではもう少しタイにいたかったなぁとずーっと思っていました。私の話はさておき、ついに戦争が始まってしまいました。とても悲しい事だと胸が痛いです。
日本に帰ったら、また同じ日常に戻ってしまいました。でも、不思議なことに旅行前より、家族が優しくなったような気がします。きっと、タイで優しい人たちとふれあったから優しさが伝わったのかもしれません。

(A)常に、私たちが平穏に生きているその同じとき、世界に悲惨があります。世界を知って、認識が深まったら、周りの人に優しくしましょう。あるいは自らを顧みて祈り、瞑想しましょう。実にそれが、世界平和への一番の近道のはずです。



番外編

お久しぶりです(^-^)g" お元気ですか? すぐにメールをと思っていたのに... 現実に帰ったとたん、色々あったんです(^^;)
一番?!は、24日の夜に事故られたんです(T_T) 3月の最終週はスキーに行きまくる予定だったのにぃ、病院通いで行けず仕舞いです(-.-)
何度か、パソコンで画像を添付してメールをしよ〜としたのに失敗しました(;_;) 作成した文は保存したのに... どっかにいってしまいました(*_*)
苦手なんです。 添付しよーとした画像は、ワットポーに行った時に撮ったものです。帰ってデジカメを見てみたら... なんと!先生からいただいた絵葉書と同じ絵があったんです。ワットポーの大寝釈迦像の回りに飾っていたのを偶然写していたようです☆一人で感激しちゃいました(^_^) 笑
パソコンではもうちょっと違う内容の文を作っていた気もしますが、、、とりあえず?!忘れさられる前にメールをと思いましたので、今回はこの辺で失礼します(^o^)/

(A)楽しいメールをありがとう。忘れさられるなんて……とんでもない。一生忘れ ませんよ。



P.S. タイから帰ってきた日から先生の本を読み始めました(^_-)

(A)ありがとう!



楽しかったタイから帰って、あと2日で丸1ヶ月ですね。早いですね。仏陀を、たくさん味わった旅でした。アチヤン師も、今思うとすごかったです。
今回の旅で、身体や心の毒素が出てしまったというか、浄化されたというか……。 ○○ちゃんも、自分の中の問題が解決された、良い旅だったといってました。
とにかく、楽しかったです。ホテルも豪華で。寺院もきらきらで、まぶしかったです。アユタヤ遺跡よかったですよね。安らいじゃって...癒されるなあここ、と思いましたが、まだまだ修行がたりません。先生、私になにかアドバイスしてください。

(A)人生、いつになっても修行、修行の連続です。問題はいつも起きてきますが、気にすることはありません。常に、問題のレベルよりも意識を高いところにもっていくこと。それが問題解決法のすべてです。



ps.先生、本はいつ発売ですか?

(A)8月29日になりました。もうすぐです。



このたびは、当ホテルをご利用いただき、まことにありがとうございました。 皆さまの旅のお疲れを癒す時間が、春夏の日本の花々とともに訪れますよう、お祈りいたしております。

(A)私たちの泊まったインペリアル・クィーンズ・パークホテルには、日本人の女性スタッフが常駐しており、通常の勤務を超えたお心遣いをさまざまいただきました。ありがとうございました。